ジャーナル
お店を伸ばす1分で読めます

小さなレストランが、静かな夜をオンライン予約で埋めた話

28席のトラットリアが、鳴り続ける電話でテーブルを取りこぼすのをやめ、静かな平日の夜を、オンラインで予約して支払える時間固定のサパークラブで埋めた話です。常連の方が人を連れてきてくれて、手数料はかかりません。

BチBookatu チーム

鳴りやまなかった電話

ローザさんは、キングスランドの裏通りで28席のトラットリアをやっています。厨房は小さく、真ん中に長い相席テーブルが1本。黒板のメニューはほぼ毎朝書き直します。何年ものあいだ、予約システムはレジ横のリングノートと、決まって最悪のタイミングで鳴る電話でした。メインを4皿盛りつけている最中に、土曜の6名のご予約をお願いしますと電話が入り、鳴らせておくか、あとで読めないほど急いで名前を走り書きするかのどちらかでした。

一番つらかったのは忙しい夜ではありません。気づかないうちに来ていた、静かな夜のほうです。予約が入っていたはずの2組が実は確定していなくて、水曜が半分空いたまま始まる。金曜にお断りした飛び込みのお客様は、まさにその枠を求めていた。存在すら知らないまま、席を失っていたのです。

お客様ご自身にテーブルを取っていただく

ローザさんが最初に変えたのは単純なことでした。Instagram のプロフィールとメニューの下に予約リンクを置いたのです。テーブルを取りたい方は、本当に空いている夜と時間を選び、お名前と連絡先を入れます。電話も、ノートも要りません。確定を押した瞬間にテーブルが配置図に現れ、鳴る電話の代わりに静かな通知が届きます。

驚いたのは、予約が入る時間帯でした。営業中ではありません。夜11時、ベッドで週末どこで食べようか考えている方から。日曜の午後、店が閉まっていてローザさんが市場にいる時間に。自分の生活を送っているあいだにも予約が届き続ける。お客様ご自身に取っていただくことの意味は、まさにここにあります。

細かい情報を失うこともなくなりました。予約にはどれも人数と時間が一か所にまとまり、お客様が残されたご要望もその隣にあります。常連の方がナッツのアレルギーや誕生日のことを前もって書いてくださったら、それは予約の中にあります。コーヒーマシンの裏に落ちた付箋の上ではありません。

暇な夜を、予約が入る夜に変える

日々の予約が片づくと、ローザさんは静かな平日の夜を違う目で見るようになりました。数組ふらっと入ってくれることを期待するのではなく、席を予約して先に支払える、時間固定のイベントを始めたのです。

最初は火曜のパスタナイトでした。一斉スタート、7時、16席、その朝に決めた4皿のコースで1人あたりの料金は一律。予約ページにグループセッションとして設定すると、お客様は席を押さえ、その場で支払います。前の日曜には、16席のうち14席が埋まっていました。生地をどれだけ仕込み、ワインをどれだけ入れるかが正確に分かりました。コンロに火を入れる前に、その夜は自分で売れていたからです。

グループセッションが小さなレストランに向いているのは、普段は読めない夜に形を与えてくれるからです。

  • 日時が決まっているので全員が一緒に到着し、厨房はばらばらの流れではなく、一度の美しいサービスを出せます。
  • 席数の上限があるので、満席にはなっても取りすぎにはならず、当てにできる人数のぶんだけ仕込めます。
  • 1人あたりの料金を予約時にお支払いいただくので、最初の一皿が出る前にその夜の採算が取れています。
  • 住所と道順が入った専用のイベントページがあるので、初めての方も、道を尋ねる連絡なしにお店にたどり着けます。

夏には、裏庭のストリングライトの下で中庭のサパークラブもやりました。屋外なので、予約カードにはその夜の最新の天気予報が表示され、お客様は申し込む前に自分で空模様を確かめられます。ある金曜に嵐が来て、中庭が明らかに無理だと分かったとき、ローザさんはタップ一回でそのセッションを中止にしました。予約していた全員にすぐ返金され、メールも届いたので、雨の中で立ち尽くす人も、お金を返してと催促する人もいませんでした。

お客様が自分で人を連れてくるとき

パスタナイトは、ローザさんが計画していなかったことを起こしました。みなさん、お友達を連れてきたがったのです。そこで、楽しんでいただけた夜のあとに紹介リンクを送るようにしました。お友達がそのリンクから予約すると、送ってくださった方には次回に使えるささやかなお礼が入ります。お会計から少し引くか、グラス1杯をサービスするか。

店内の空気が変わりました。テオさんという常連の方は、2か月で3組のカップルを連れてきて、その全員がその後ひとりでにまた来てくださいました。ローザさんは広告費も投稿の宣伝費も払っていません。一番喜んでくださっているお客様が静かに誘ってくれて、彼女はそれにお礼をしている。どんな看板よりも、自分の店らしいやり方でした。

実際に変わったこと

ローザさんは今も毎朝メニューを手書きしますし、電話もときどき鳴ります。それは好きなままです。なくなったのは、あてずっぽうです。今は今夜がだいたいどうなるか分かった状態で店に入ります。予約と支払い済みの席が、配置図の上で待っているからです。

どれも大がかりな入れ替えや講座を必要としませんでした。雨の日の午後、ランチとディナーのあいだにページを作っただけです。あとはお客様がすでに見ている場所にリンクを置き、残りはお任せしました。そして Bookatu はその予約から手数料を取らないので、テーブルが生む売上は本来の場所、つまり厨房に残ります。

静かな夜が気がかりで眠れないなら、ローザさんと同じところから始めてみてはどうでしょう。暇な夜を一つ選び、時間と席数を決める。そして誰が予約してくれるか見てみてください。席を自分のものにできると分かったとたん、火曜日がどれだけ埋まるか、驚くかもしれません。

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